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学習プログラム 取材記録 取材日:2005/10/04
団体名・名前 A0403.油藤商事株式会社
豊郷町にあります まちのエコロジーステーション油藤商事(あぶらとうしょうじ)株式会社 専務の青山さんにお話をうかがってきました。

【会社の概要】
油藤商事(株)は1897年に創業で、以来おもに「燃料油」を販売してきた会社で、青山さんは4代目になります。事業内容は、ガソリンスタンド(以下GS)での燃料販売、各種配管工事などですが、青山さんが石油会社勤めを辞めて家業の仕事をされるようになってからは、GSをまちの「エコロジーステーション」にしていこうと、リサイクルBDF利用などに力を注いでいらっしゃいます。
           
          (リサイクル事業を語る青山さん)
平成10年の「資源エネルギー庁長官賞」をはじめ平成13年には「グリーン購入大賞」、平成15年には「三重県環境経営大賞」を受賞されているなど、その先進的な環境保全活動は多くの注目を集めています。

リサイクルへの取組】
◆「まちのエコロジーステーション」というのは具体的にどのような取組ですか?
◇地域から出る資源ゴミのリサイクル拠点ということです。資源ゴミの回収は、市町行政やスーパーなどの小売店で行われていますが、ガソリンスタンドでも一部を担おうというものです。
このGSでは、お客様などが持ち込んだ不要品を再生してそれをここで販売するというリサイクルの輪ができています。近くでまわすことが地域の人にとってもよいということです。ここで回収している主な資源ゴミとそのリサイクルの状況は次のようになっています。
○アルミ缶
缶を入れると自動的に破砕(減容化)する機能の付いてアルミ缶回収機を設置しています。空き缶2個で1ポイント(1円分)のサービスポイントが得られこのGSで利用できます。
               
          (アルミ缶回収機)               (破砕したアルミ缶)

破砕したアルミは、回収業者にてアルミ資源として回収(売却)されます。事業としてみると、回収機のリース代などでまだ赤字ですが、採算ベースの月30,000個回収を目標にしています。
          
          (スチール缶とアルミ缶の自動選別機)
○牛乳パック
専用BOXを設置しています。滋賀県環境生活協同組合が回収し、ティッシュやトイレットペーパーに再生されます。この再生品はGSで販売しています。

○廃食油
専用ドラム缶を設置してあり、持ち込まれた家庭からの廃食油を回収しています。自社内の再生プラントでBDF(バイオ・ディーゼル・フューエル)に精製して、GSで販売します。また、一部は滋賀県環境生活協同組合で石けんに再生したものを自動車の洗車に利用しています。

○その他、バッテリー、タイヤ、エンジンオイルなど車の消耗品のリサイクルにも取り組んでいます。

◆地域の人に「エコロジーステーション」として利用してもらうためにどんな工夫をされましたか?
◇消費者よし・企業よし・社会よしの三方よしの考え方を基本にしています。「消費者は、不要品を持ち込む場所がある。アルミ缶ではポイントがもらえる。会社は、エコロジーステーションにすることで集客効果があり売り上げも上がる。社会には、町の回収日を待たずに持ち込める。また不要品のリサイクル、エネルギー対策などでの貢献もできる。」ということです。
また、法律的な対応として「一般廃棄物収集運搬」の許可を取得、今後「産業廃棄物収集運搬」の許可も取得する予定です。

◆このようなGSは全国的にも珍しいと思いますが、見学者の受け入れはできますか?
◇見学は、行政や小学校からが多く、今では他府県からの見学も増えてほぼ3日に1回くらい受け入れています。(なんと年間100団体です)。団体の見学では1団体40人、最大60人位まで可能です。見学時間は、30分の説明とその後の設備などの見学に30分の合計1時間程度です。また講演依頼も月1〜2回ほどあります。

【廃食油再生プラント・BDF事業】
廃食油をBDF燃料にするプラントを見せていただきました。
◆廃食油からBDFができるまでを教えてください。
◇集めた廃食油は、このプラントで3日間かけて精製します。
廃食油にメタノールを入れ、触媒としてKOH(水酸化カリウム)を使います。メタノールと廃食油の脂肪酸がくっついて燃料のもとになります。これを水洗浄・脱水行程を経てディーゼルエンジン燃料のBDFとなります。この装置では1日100リッターの廃食油から95リッターのBDFができます。
          
          (廃食油再生プラント)

◆再生したBDFはどのようなところで利用されていますか?
◇GSでは当プラントで精製したBDFも売っています。このBDFは老人介護施設のデイサービスの送迎車や製菓会社の車に利用されています。そのほか、企業の食堂からの廃食油を再生しトラックの燃料にするとか宅配便の事業者では、配達に行った際にその家庭の廃食油を集めてもらい再生して宅配車の燃料にするという計画があります。
          
          (BDF給油スタンド)

【取材者からひとこと】
青山さんの車は、BDFを使っていますが、エンジンを噴かしても軽油のような黒煙はほとんど出ず、においも天ぷら油のにおいが少しする程度でした。
ここでは、「ごみ」=「資源」ということが実感でき、リサイクル事業の実践について学ぶことができます。特に廃食油がBDFにとして蘇る状況を見ることができます。
ガソリンスタンドは全国に52,000カ所もあるそうです。今やどこに行ってもあるガソリンスタンドですが、多くのガソリンスタンドがエコロジーステーションとなって欲しいものです。
(環境学習推進員 平島俊次)