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学習プログラム 取材記録 取材日:2005/06/23
施設名 河辺いきものの森
URL http://www.yurinkai.org/
所在地 東近江市建部北町531
TEL 0748-20-5211
FAX 0748-20-5210
e-mail ikimono@e-omi.ne.jp
事業概要 河辺いきものの森は滋賀県東近江市にある里山です。古くから人々の暮らしに利用されてきたドングリの森をいかして、現在は体験学習や環境学習の場などとして活用しています。
広さ約15ha(300m×500m)の平地の森には森の様子が観察できる歩道をめぐらせた「自然観察路」、かつて流れていた水路を復元した「水辺のビオトープ」、地上12mもある樹の上の歩道「林冠トレイル」などがあります。また、ネイチャーセンターには里山の保全を目的にした「遊林会」のレンジャーが常駐しており、環境教育や体験学習、自然観察案内をしていますので、気軽に声をお掛けください。
★取材記録はこちら →http://www.ecoloshiga.jp/I_report/index.php?act=dtl&type=lnk&id=102
 6月23日、梅雨の晴れ間をみて、東近江市にある「河辺いきものの森」を訪ねました。
 「河辺いきものの森」は、東近江市が管理する15ヘクタールの広大な平地の森。その中で「木を伐って森を守る!」をモットーに市民活動団体「遊林会」のメンバーが中心になって、里山保全と環境教育が実施されています。
 まずは、ネイチャーセンターでお話をうかがい、そのあと森の中を案内してもらいました。
                                                (環境学習推進員 山本 悦子)

◆「河辺いきものの森」では環境学習や森を楽しむイベントが活発に行われているようですが、誰が中心になって実施されているのでしょうか。

(丸橋さん)東近江市の職員(生活環境部 花と緑の推進課)である私と、「遊林会」メンバーの2人(泉さんと横田さん)が環境学習を担当しています。
      
      (泉さん(左)と丸橋さん(右))

◆どのような環境学習が実施されていますか。

(泉さん)幼児から社会人まで幅広い層に対して、体験を重視した多岐にわたる環境学習プログラムを実施しています。
 プログラムの内容は、学校、自治体、企業などの環境学習を企画する人と相談して決めています。
 水辺の観察、里山保全体験学習、間伐した竹や木を使った工作、森の中でのクイズラリー、ドングリ工作などさまざまなメニューを組み合わせ、企画者の希望に沿ったプログラムを提案し、実施しています。
 ここでは、プログラムを強制するのではなく、楽しみながら体験することを重視しています。少々危ないことも危険予測をさせるためには必要だと考えています。

◆具体的にどのようなところからの利用がありますか。

(丸橋さん)休日は子ども会や自治会が、平日は学校関係が利用されることが多いです。
 近江鉄道「河辺の森駅」ができたことで、自治会や子ども会も気軽に来てもらえるようになりました。
 1年目に木を切り、2年目にその木で炭焼きを体験する草津市の小学校や、毎月森の定点観測を行って、季節ごとの森の移り変わりを学習するという近隣の小学校の利用など、1回きりでなく継続した学習が実施されるケースもあります。
 県外からも修学旅行の選択コースとして里山保全を学習テーマに組み入れて、木の伐採などの体験学習をされる中学校もあります。
 また、新人研修として毎年利用される企業もあります。

◆「森」の利用には費用が必要ですか。

(泉さん)環境学習の指導には、遊林会のスタッフと市の職員が協力してあたっています。市の施設として入館料や利用料はいただいていませんが、利用される団体の方には、この森を保全する遊林会への協力として、遊林会スタッフが一人出れば5,000円の協力金をいただけるようにお願いしています。
       
       (遊林会 泉さん)


◆「森」の手入れにはどんな人が関わっておられますか。

(丸橋さん)月2回の定例活動日(第2土曜日と第4水曜日)には、30〜50名程度のボランティアが県内外から森の手入れにきてくれています。茂りすぎた樹木・竹の伐採や下草刈り、落ち葉かきなど複数の作業メニューを提示し、各人が希望する作業に参加するというスタイルです。
       
       (手入れされた草はら)
      
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【森の中へ・・・】
 このあと、東近江市職員であり、遊林会世話役でもある武藤精蔵さんに森の中を案内してもらいました。
 武藤さんは、森の中を案内しながら、身近な自然保護のために人が関わることの必要性を説いてくださいました。
        
        (武藤さん)
             
◆森の特徴
・里山と奥山の両方の生態系をもっているので、さまざまな動植物が生息できる。
・水辺のビオトープは、かつての水路を復元したもので、川幅や水深に変化をもたせることで多様な水辺の生きものが生息できる。
        
        (ビオトープ
・自然観察路は、森のさまざまな様子を観察できる歩道がめぐらされ、各所の解説板で森の自然を知ることができる。
・平地林だから、幼児や車椅子利用者も散策できる。
・草はらは放置しておけば、クズやセイタカアワダチソウなどがはびこる。手入れをしている草はらには多様な生態系がみられる。
・森も放置すると笹だけになってしまうが、ここは管理されている森なので、笹がはびこっていない。
・植樹するのではなく、木の切り株から萌芽する「ひこばえ」を育てて、森をつくる。
・クヌギやアラカシが生育する森の様子を高さ12mから観察できる「林冠トイレル」からは、普段見ることができない木の上の様子を目前でみられる。
        
        (林冠トイレル)
 テイカカズラのように、木の上で咲く花も見ることができる。
・里山保全のために木を伐り、これをストーブの燃料や炭焼きなどに利用する。子どもたちは木が燃料であることを知る。


【取材者からひとこと】
「河辺いきものの森」の整備計画段階から関わってこられ、ここでの仕事が11年目という武藤精蔵さんは、広い森の隅々まで知り尽くしておられるようでした。
環境学習プログラムに堪能なスタッフの指導で、恵まれたフィールドを舞台に、楽しみながら自然体験学習ができそうです。森を自由に散策することもできます。四季折々、森の豊かな自然を多くの人が味わっってほしいものです。
         
        (説明してくださった河辺いきものの森
         ネイチャーセンターの人たち)