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学習プログラム 取材記録 取材日:2005/12/13
施設名 ダイハツ工業株式会社 滋賀(竜王)工場
URL http://www.daihatsu.co.jp/company/csr/index.htm
所在地 竜王町大字山之上3000番地
TEL 0748-57-1511
FAX
e-mail
事業概要 ダイハツ滋賀(竜王)工場は、ダイハツの将来を担う21世紀のクルマづくりに対応した基幹工場です。
地球環境の視野で、環境保全に取り組んでいます。
地球温暖化の防止 ・大気汚染の防止 ・水質汚濁の防止 ・廃棄物の削減

*工場見学のお問い合わせは、滋賀(竜王)工場までお願いします。

環境への取組→http://www.daihatsu.co.jp/company/csr/env_management/index.htm

★取材記録はこちら →http://www.ecoloshiga.jp/I_report/index.php?act=dtl&type=lnk&id=116
竜王町にある「ダイハツ工業株式会社 滋賀(竜王)工場」を訪ね、工務部の総括・安全衛生室の尾中係長と施設・環境保全課の小倉係長に企業の環境保全や環境学習への取組についてお話をうかがいました。
「ダイハツ工業株式会社 滋賀(竜王)工場」は、1974年に今の第1工場で操業を開始されて、1991年に第2工場ができ、200万m2の敷地で5000人の従業員が働く大変大きな工場で、エンジンやトランスミッションなどから車体の組み立てまで自動車の一貫生産をされています。
自動車を作る工程では、多くのエネルギー・水・化学物質を使い、廃棄物・廃液・排ガスなどそのままでは環境に大きな影響を与えるものを出します。ダイハツ工業・滋賀工場さんでは、地球環境の視野で、環境保全に取り組み、省エネ・省資源・エネルギー転換を熱心に推進されていて、水質汚濁防止、大気汚染防止、廃棄物削減のための環境施設を充実されています。

◆会社の従業員へはどのような環境教育をしていますか?
(小倉さん)職長、係長、課長、部長という階層別の人事教育のなかで環境教育をしています。
また、ISO関係で総括・安全衛生室から各課長、課員へと職制による教育を行います。
朝礼で毎週環境方針の唱和をしている職場もあります。従業員全員が環境方針の書かれたカードを持っていて、裏には「私の宣言」として各個人が取り組む環境保全行動をそれぞれが記入してサインしています。


◆地域のみなさんとどのようにかかわっておられますか?
(小倉さん)はい、こちらの施設を環境学習の場として利用してもらおうと、2001年の夏休みから「子供環境塾」を始めました。夏休みの時期は一般の見学者が少し減ります。この時に地元の小学生を対象にビオトープリサイクルセンター、アクアセンターの環境施設見学と廃物を利用した物作り体験学習をしてもらっています。


この「子供環境塾」は、地元の自治会を通じて募集し、できれば親子で来ていただくようにしています。今年は7月25日〜7月29日の間毎日5日間実施し、子ども39人保護者9人の参加がありました。
また地元区長、竜王町役場、ダイハツ社員の3者による「環境パトロール」を2ヶ月に一度実施しています。水、大気、廃棄物の観点で、3カ所の廃水処理施設、処理水の放流口、鋳造工程の集塵機そして焼却炉をパトロールして処理状況の確認などをします。

◆車の工場ということで多くの見学者があると思いますが。
(尾中さん)年間25,000人の工場見学者があります。大阪や富山など滋賀県以外からもたくさんの方が見学に来られます。最近では小学生が多いです。
見学は、会社概要、工場見学で約1.5時間となります。予約は2ヶ月前から受け付けています。ただ、旅行会社が観光旅行に組み込むような見学はお断りしています。



◆環境施設の見学や環境学習は受け入れ可能ですか?
(小倉さん)環境施設見学の案内は専門の知識が必要で、実務担当者が行いますので、日常業務との調整をしながら受け入れています。そのため、主に地元のかたを中心に行っています。
環境施設見学では、会社概要、環境へのとりくみ、施設見学などをご要望の時間にあわせて行います。時間としては質疑応答を入れて1.5時間〜2時間かかります。
専任スタッフがいないので環境学習の開催を増やすことは難しく、「子供環境塾」は地元の方に限らせていただいています。

◆工場内の環境施設を見学させていただきました。さすがに広大な敷地なので車での移動です。一般の見学のときも車で移動するそうです。以下に、施設の一部を紹介します。
[ビオトープ]
2年前に作ったそうで、まだ草はあまり生えていませんが、夏にはいろいろな生き物が来るそうです。


[アクアセンター]
工場内には3箇所のアクアセンター(廃水処理施設)があり第3アクアセンターを見学しました。
工程排水の処理方法は、次のとおりです。
加圧浮上→接触酸化→脱窒→凝集沈殿→砂ろ過→活性炭吸着
建物内の見学コースには、処理工程がよくわかるように処理工程のパネルや実験器具が並んでいます。「接触酸化」や「脱膣」工程に棲む微生物を顕微鏡や液晶画面で見ることができます。また「凝集沈殿」、「砂ろ過」、「活性炭吸着」の廃水処理装置のミニ版があり、本装置ではわかりにくい工程排水の浄化される様子がよくわかります。顕微鏡での微生物の動きを見ることができるので子どもには面白いと思います。


[リサイクルセンター]
見学者向けコーナーには、循環型社会に向けた取組、社内リサイクル事例、部品分別見本などでダイハツさんのリサイクルへの取組が具体的にわかる工夫がなされています。また、「子供環境塾」用パネルでは、子どもにもわかりやすく3Rを説明してありました。


【取材者からひとこと】
「環境パトロール」や「子供環境塾」などを通じて工場を見ていただくなど、地元のかたとの関係を大事にされていることがよくわかりました。対応してくださる説明員の日常業務との関係で、環境見学については受け入れは難しいようです。
一般の人にはわかりにくい生物処理を間近で体験できるのは、理解を助ける良い手段ですし、リサイクルセンターの多くのパネルは、見学者だけでなく従業員の環境保全意識の向上にもなります。多くの場所で”見せる工夫”がされていますので、他の事業者が工場で環境見学を受け入れる際の参考になることが多いと思いました。
(環境学習推進員 平島俊次)