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学習プログラム 取材記録 取材日:2007/01/31
施設名 滋賀県立近江富士花緑公園
URL http://www.ohmitetudo.co.jp/karyoku/index.html
所在地 野洲市三上519
TEL 077-586-1930
FAX 077-586-4084
e-mail karyoku@ohmitetudo.co.jp
事業概要 この公園は、野洲市のムカデ退治伝説で名高い三上山(別名:近江富士)東山麓に位置する、花と緑の総合公園です。広い敷地には、500種の樹木や草花、緑の芝生、小川、ヒノキ林・雑木林などの自然、遊具のある広場、さまざまな学習施設・宿泊施設などがあります。

★取材記録はこちら → 

●2007年1月31日
http://www.ecoloshiga.jp/I_report/index.php?act=dtl&type=lnk&id=124

●2011年10月9日
http://www.ecoloshiga.jp/I_report/index.php?act=dtl&type=lnk&id=147
 野洲市にある「滋賀県立近江富士花緑公園」を訪ねました。
 「近江富士花緑公園」は、平成4年(1992年)に滋賀県が、県民の緑化意識を高め、豊かな心の醸成および健康の増進を図るために設置した花と緑の総合公園です。平成18年(2006年)から指定管理者である「近江鉄道ゆうグループ」が管理運営しています。

 副公園長であり、環境学習のプログラムディレクターとして活躍されている小田貴志さんの案内で、近江富士花緑公園見学ツアーに参加し、お話を伺いました。
         
      案内してくださった小田副公園長

◆ずいぶん広い公園なんですね。三上山まで登れますか?
(小田さん)公園の中心施設「ふるさと館」から三上山の山頂まで約1.4kmです。子どもの足でもさっさと歩けば1時間くらいで標高432mの頂上まで行くことができます。ここはもともとマツタケ山として利用されていた里山なんです。園内には散策コースが整備されていて、雑木林、アカマツ・広葉樹混交林、ヒノキ林の中を歩け、奇岩も見られますよ。コースの途中には四阿(あずまや)や展望台、野鳥観察小屋などもあります。

           
        気持ちのいい散策コース

◆体験施設も充実しているようですね。
(小田さん)木造建築のふるさと館では、はた織りや草木染めなど時間をかけて取り組む教室から短時間で楽しめるクラフトコーナーまで、いろいろな体験が楽しめます。
 「ウッディールーム」はヒノキ間伐集成材などを利用して様々な木工創作ができる施設です。毎週木曜日から日曜日まで開館し、木工教室も開催しています
 懐かしいたたずまいの葦ぶきの民家「里の家」では、山村に伝わる文化や生活様式を学び体験できます。
     
        
     この日はフォーラムが開かれていた里の家

 他にも、植物園、ハーブ園、湿性池、炭窯、森林(もり)のわくわく学習館、ロッジ、レストラン、喫茶もあります。ふるさと館で23名、ロッジで24名の合計47名が宿泊することもできます。

◆おもしろそうなイベントもたくさん開催されていますね。
(小田さん)年間に120本のイベントを開催しているんです。
 クラフト・伝統工芸:はた織り(毎月)、草木染め(毎月)、しめ縄づくりなど
 自然体験:葉っぱの標本づくり、ワクワク自然はっけんツアー(毎月)など
 伝統食づくり体験:こんにゃくづくり、トチ餅づくりなど
 森林教室:炭焼き体験教室やダッチオーブン教室、ヒラタケづくり
 木工教室:おもちゃづくり、トールペイント
 ガーデニング:寄せ植え教室、コケ玉づくりなど
 さらに、押し花のしおりづくり、アースアート、カスタネットづくりなどのクラフトはいつでもできますので、公園を利用したついでに親子で気軽に参加できます。一部のクラフトと園内ガイドツアーは事前の申込みで団体利用もできますので、お問い合わせください。
       
   「ワクワク自然はっけんツアー」(写真提供:近江富士花緑公園)

◆中でもイチオシの環境学習プログラムはどれですか。
(小田さん)これだけありますので、ひとつだけ選ぶのは難しいですね! あえて言うなら、気軽に楽しめるものだと、木の実や枝など自然の素材を使ってアート作品を創作する「アースアート」がおすすめで、小さな子どもから大人の方まで楽しんでいただいています。また、家族で楽しめるものだと、本格的な窯を使った炭づくり教室やその炭を使ったダッチオーブン教室なども人気です。楽しみながら堅苦しくなく環境のことを伝えていけるように考えています。

◆一般的にはどのような利用が多いのでしょうか。
(小田さん)今の利用者の多くは家族連れで、ふるさと館前の遊具広場やその周辺で一日遊んで帰られます。その方々にもっと自然を楽しんでもらうため、広場にテントを出してクラフトなどのプログラムを提供し、参加を呼びかけて好評を得ています。
        
   「アースアート」(写真提供:近江富士花緑公園)

◆公園の運営は1年目(注:平成19年度で2年目)で、初めてのことにご苦労もあったかと思うのですが、どんなことを大切に考えて運営されているのですか。
(小田さん)お客様のニーズを組み入れながら、気軽に自然や森林と触れ合っていただける機会をご提供できるよう心がけています。できるだけ多くの方に利用していただけるように、イベントの広報にも力を入れています。
 それから、一方的なサービス提供だけよりも、利用者自身の自己表現や参画できる場をつくっていきたいと思い、ウッディールーム(木工教室)の利用関係者の中で和紙ちぎり絵やトールペイントの専門家がいらっしゃったので、その方々に教室の講師になってもらうなどの関係もつくっています。

◆公園運営での悩み事はありますか。
(小田さん)イノシシが園内の芝地や花壇を荒らすことです。せっかく園内の整備をしても、ひどいときには次の日に荒らされていることが少なくありません。でも、イノシシが麓に下ってくるのも、元を正せば人間の生活や社会活動が原因ですので、解決が非常に難しい問題だと感じています。
          
     イノシシが花壇の植物を食べてしまう

          
        掘り返された芝生の地面

◆これからはどんなことを目指していかれますか。
(小田さん)気軽に自然や森林と触れ合うためのプログラムを数多く実施していますが、その参加者がもう一歩踏み込んで、森林保全や環境保護への行動を起こせることができるような機会をつくり出していきたいと考えています。せっかく宿泊施設があるので、2日連続の体験プログラムもつくっていけたらと思います。大人も子どもも、何か発見したり、楽しさを感じたりしたときには、目が変わります。 人と自然とをつなぐこの公園で、そのような場面をどんどんつくっていきたいですね。
         
       オオムカデ伝説の残る三上山

◆取材を終えて
今回はふるさと館に宿泊し、早起きして東の方の散策コースを歩いてみました。冬の張りつめた空気と森のしっとりとした雰囲気が心地よく、どんどん歩いていくと突然、眼前に朝日を浴びて輝く三上山の神々しい姿が現れ、心を打たれました。広い敷地にはじっくり自然体験できる場所もあれば、気軽に遊べる場所もあり、常にたくさんのプログラムが提供されていてたっぷり楽しめます。お休みの一日を過ごすのにぜひ訪れてはいかがでしょうか。
(環境学習推進員 南村多津恵)