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学習プログラム 取材記録 取材日:2011/10/04
施設名 ウッディパル余呉
URL http://woodypal.jp/
所在地 長浜市余呉町中之郷260
TEL 0749-86-4145
FAX 0749-86-4545
e-mail
事業概要 ★取材記録はこちら →  http://www.ecoloshiga.jp/I_report/index.php?act=dtl&type=lnk&id=145
抜けるような美しい青い空の秋の日、長浜市余呉町の「ウッディパル余呉」へ。
そこで、支配人の前川和彦さんにお話を伺いました。


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お休みの日に関わらず、快く迎えてくださった前川さん。
ご挨拶をすますと、流れるように、かつ熱くお話をしてくださいました。

■ウッディパル余呉について教えて下さい。
ウッディパル余呉は、林業構造改善事業で造られた施設です。森林でのレクリエーションなどを目的にキャンプ場などが整備されました。その後、平成21年度より指定管理を受けて私たちが運営を行っています。指定管理の前は、森林レクリエーションなどが主な目的の施設だったのですが、指定管理後は自然体験や歴史文化などを伝える施設としての目的を主に打ち出しています。



■「自然体験や歴史文化などを伝える」とお話されましたが。
余呉は、元々歴史遺産が豊富な土地です。豊臣秀吉と柴田勝家が戦った賤ヶ岳古戦場には30もの砦があり、そこを巡るハイキングルートの整備などを進めたり、城郭フォーラムとして古戦場や砦を巡り学ぶ機会も提供しています。また余呉は古くから日本海の敦賀からの文化を滋賀や京都へ運ぶ重要な位置にあり、古道にあたる深坂地蔵の峠の地は、万葉集に歌われたりしました。古くは新羅からも文化や技術が伝来していた地ですので、新羅崎の森などの名前が残っていますし、塩津、塩街道の名前からも、日本海との交流が盛んであったことが分かります。

また、余呉には竹や荷造りヒモではなく、木を編んで作る「小原かご」という一子相伝のかご編み技術もあります。太々野功さんお一人が技術を伝承しておられますが、最近小原かごを復活させる会というのを立ち上げ、その技術が継承できるようにしています。

参考HP http://www.water.go.jp/kansai/niu/html/topics/region/090330_oharakago.pdf

森林の適切な管理に役立っていた炭焼きについても残していこうと、余呉炭焼きクラブを立ち上げています。

余呉の自然環境をもっと知ってもらおうと、子ども向けに、夏休み自然体験塾も実施しています。
川の生き物や石の調査をしたり、歴史的な現場に実際に赴き、学んでもらっています。

■当初の森林レクリエーションだけでなく、自然環境や歴史文化へとテーマを拡げて行かれたのは?
修学旅行や研修旅行などを誘致しようと、関東など都市部の旅行業者へ営業に出掛けていますが、そこで必ず突き当ってきた課題が「どこでも体験できるものならいらない」「滋賀にしかないもの、余呉にしかないものは何か」ということです。わざわざ余呉へ来てもらえる、滋賀へ来てもらえるものを考えた時に、余呉の自然環境と歴史文化に特化しようとなっていきました。


キャンプ場は、木立に囲まれ、気持ちよい場所にあります。


きれいなコテージが立ち並んでいます。

■年間通して、多くのイベントを行っておられる余呉芸術村について教えてください。
余呉に昔から住んでおられる人には、豊かな自然や文化が当たり前にあるので、なかなか自分たちの良さに気付かれないことがあります。また、それぞれの体験活動などが単独でを行っておられました。そこで、焼畑の匠の技術や、余呉の田んぼの草花を使ったドライフラワー教室など個々の余呉の活動風景全てが一つの芸術として、つながりを持って捉えることができるよう芸術村としてみました。田舎の人々はなかなか現代的な文化を楽しむ風習がないので、映画上映会を行ったり、活動が長続きするように参加費を頂いたりしています。

■ウッディパルには「子どもミュージアム」の看板が大きく掲げてありますよね。
子どもミュージアムを進めている町田さんと、淡海ネットワークセンターを通じて出会い、町田さんの「子どもは遊びから学ぶんだ」という思いに触れ、ぜひウッディパルに造ってほしいと願い場を提供しています。そこでは、「ホッとママタイム」というグループも活動して、子育て支援や子どもの遊び場という視点だけでなく、体験活動などをお母さん達が自らやってみたい体験活動などを実施しておられます。


大きく「よご子どもミュージアム」の看板が掲げてあります!


中へ入ると、木を使った遊び場があり、子ども達がワクワクする様子が想像されます(残念ながら、取材日は休館日でした)


木の砂場。5万個の木のボールです!

■エコツアーや観光について教えてください。
宿泊のお客様は、京阪神からの方が多く、スノーフェスタなどの雪遊びを求めて、リピーターとして来られる方もおられます。現在、近江八幡から西浅井までの地域を観光圏として売り込み、宿泊してもらおうとしています。台湾など、海外からのお客さんを呼んだり、高島地域と協力して、高島トレイルから余呉トレイルへとつないでいくことも行っています。


近くには、羽衣伝説やワカサギ釣りの余呉湖があります。

■これからの課題や夢について教えてください。
人を育てるということでしょうか。様々な講座を行う中で、自分が学びたいという方は多いのですが、インストラクターとして活動できるまでになられる方は限られておられます。農業と他の仕事を組み合わせて生活する半農半X(はんのうはんえっくす)の塩見直紀さんにも出会い、ウッディパル余呉での仕事だけでなく、農業やその他の仕事を組み合わせて、若い人が余呉で生活できるようになればと考えるようになりました。またその若い人たちの「こんなんやりたいんや!」という目標や思いを受け止め、つなげていけるようにもしていきたいです。そのために、ウッディパル余呉として収益が出るようにも考えなければいけませんし、優秀なスタッフ14名の雇用も守り続けたいと思います。

■ウッディパル余呉
〒529-0515 滋賀県長浜市余呉町中之郷260
TEL:0749-86-4145 FAX:0749-86-4545
http://woodypal.jp/

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■取材者から一言

自然体験施設としてだけでなく、余呉や滋賀の未来のまちづくりを考え、地域の身近な良さを引き出してコーディネートしておられる様子が、本当に熱く伝わるお話でした。自然環境を活かすことを柱に据え、若者が食べていける農業のシステムや、地域の高齢者の生活サポート、水の豊富な余呉を活かした小水力発電の導入の夢なども語られ、余呉を背負うウッディパル余呉さんをこれからも応援していきたいと思った時間でした。ぜひ皆さんも、湖北の余呉を体験し、体で感じてみてください。


環境学習推進員 池田勝