滋賀県の環境学習情報 エコロしーが トップに戻る

ホームページの使い方サイトマップ滋賀県環境学習センター滋賀県 これからの催し環境へのとりくみ環境データ環境学習をめぐる動きその他
google
滋賀県の環境学習情報 エコロしーが トップに戻る はじめての方へ 学習プログラム 教えてくれる人たち 学べる場所 環境学習講座

図書・ビデオ類の貸し出し

トップページ取材記録パックナンバー>学べる場所 取材記録
取材記録 バックナンバー
学習プログラム 取材記録 取材日:2015/01/12
施設名 びわこ地球市民の森
URL http://www.moridukuri.info
所在地 守山市水保町2727
TEL 077-585-6333
FAX 077-585-6312
e-mail biwako@moridukuri.info
事業概要 野洲川放流路の完成により、廃川となった野洲川の南流の一部を「豊かな森」として再生しています。
この森は、広く市民の方に苗木植樹や育樹を募り、市民と行政の協働で森づくりを進めています。県内、県外を問わず、個人、グループ、学校、団体、企業など、どなたでも参加できます。

★取材記録はこちら → 

● 2006年11月15日
http://www.ecoloshiga.jp/I_report/index.php?act=dtl&type=lnk&id=121

● 2015年1月15日
http://www.ecoloshiga.jp/I_report/index.php?act=dtl&type=lnk&id=151
2001年度にオープンされ、これまで多くの方が植樹を行い、2014年度からは育樹活動へと新しく指定管理を導入して運営を行っておられる「びわこ地球市民の森」に伺いました。

今回お話くださったのは「びわこ地球市民の森」の指定管理を行っておられるシダックス・ハウスビルグループの江見和綽公園長です。


森の拠点となる「森づくりセンター」

【地球市民の森のこれまでについて教えてください】
もともと野洲川は暴れ川で、南は昭和40年頃まで人が亡くなるような災害に見舞われる地域でした。そのため、南流と北流の間に新たに放水路をつくるという、河川の付け替えが行われました。
2001年度にびわこ地球市民の森がオープンし、廃川となった南流をその形のまま、都市に近い森として再生しようと植樹活動が始まりました。

これまでの13年間に、45,994人の手によって苗木160,967本が約8万平方メートルに渡って植えられました。
森は、場所によって5つのゾーンに分けられており、「つどいのゾーン」は交流のできる芝生の広場などがあり最初に植樹され、既に11メートルを超える木々もあります。
次に植樹が進められた「ふれあいゾーン」は、水辺の環境学習が行えるような湿地も合わせて整備されました。
そして東端の「出会いのゾーン」の植樹を進め、現在ビジターセンターである森づくりセンターのある「里の森ゾーン」へと進められました。
西端の「ふるさとゾーン」は今春(平成27年)オープンを目指して整備が進められています。


昨年、植樹された場所の様子です。これが少しずつ成長していきます。

【植樹活動を終えられ、次は育樹活動へとのことですが、その活動の違いなどを教えてください】

当初の予想を超えて多くの方が植樹を行ってくださり、予定をほぼ終えた状態です。
また、樹木の生育を見ながら必要に応じて間伐も進めていましたが、クヌギやコナラなど生育の良いものは既に11メートルを超える木も多く育ってきました。

昨年度、樹林密度調査を行い、樹齢5年、10年、15年の適正密度と比較して、必要な所で間伐を行っています。比較的よく成長していることもあり、強めに間伐している所もあります。


大きく育ったクヌギ


間伐等手入れが必要になってきた混み合った森

【これからの地球市民の森づくりについて教えてください】
これまでは、植樹が主目的で森づくりを行ってきましたが、ひと段落しました。これからの森づくりは、どのように利用・活用していくかの検討になります。例えば、生態系保全、人が集う場、地域の子どもの遊びや子育て支援、レクリエーション、環境学習など多様な役割や場が求められています。この地域が守山市の北の玄関口としての位置にあり、地元自治会や守山市、滋賀県と一緒に検討を進めながら、毎年育てていく森でもあります。

都市公園なので、安全・安心の場である必要もあり、森づくりとしては、うっそうとした暗い森ではなく、樹木には見通しのきく管理が求められています。

【森づくりにはどのような方が関わっておられますか】
びわこ地球市民の森の森づくり活動は、「協働の森づくり」です。市民と行政との協働で取り組んでいるという意味です。
現在、森づくりサポーターとして登録の上、個人会員が約300名の方と、8グループの方が登録し活動していただいています。各グループごとに管理場所を決め、間伐や枝打ち、除草などをしていただいています。今後は山野草の植付けや、ネイチャークラフト、樹名板の製作などにも関わっていただきたいと思っています。
また、県内の多数の企業もこれまでの植樹に引き続いて、育樹活動にも関わっていただいています。


森づくりセンターには、ネイチャークラフトの作品が展示してあります。

【森を利用している人はどのような方々ですか】
2014年には地域の要望から、森づくりセンター横に大型遊具を設置したので、休日には駐車場が満車になるほどの来園者もいます。
平日にはウォーキングや散歩の人、芝生の広場で遊ぶ家族もおられます。
また、環境学習や自然学習として、近隣の幼稚園、小学校、中学校、養護学校の受入れを行っており、ドングリを拾いながら森について学んでもらう機会をつくっています。
森づくりを担うサポーター育成としては、主催事業で森づくり講座を行ったり、レイカディア大学や淡海生涯カレッジの受入れを行っています。それらで学んだ方にサポーターとして、森の手入れを行ってもらええればと思っています。
このように、一般の利用者の方から環境学習、森づくりの実践者の方まで幅広く利用してもらっています。

【森のオススメを教えてください】
秋には、ドングリ拾いが楽しいです。クヌギやコナラだけでなくいろんなドングリが拾えます。
また夏の昆虫採集もオススメです。カブトムシやクワガタムシ、バッタ、チョウ、また湿地もありますので、トンボも様々です。
タヌキやキツネ、キジなど野生動物も棲んでいます。


森を少し高い所から見ました。森づくりセンターや遊具を囲むように森が広がっています。

【現在の課題や困ったことなどを教えてください】
ペットの問題があります。以前はゾーンの自然度によってペットの入園の可否を分けていたのですが、公園として来園される方のニーズもあり、現在では、一律リードを必ずつけてくださいとお知らせしています。
豊かな生態系にしていきたいと考えていますが、外来種の問題があり、これまで通り、在来種だけの公園を目指していかなければならないと思っています。

【最後に、今後の抱負を教えてください】
森づくりについて検討していますが、まずは多様な生態系の森にしていきたいと思います。そのため在来の山野草を植樹しています。野洲川流域の潜在植生を復活させて豊かな河畔林状の森にしていきたいと思っています。
また、滋賀県では小学4年生が、琵琶湖を囲む森について学ぶ「やまのこ」活動に取り組んでいます。地球市民の森でも、その「やまのこ」を受入れて、子どもたちが森について体験し学ぶ場にしていきたいという考えもあります。
森を環境学習の拠点として広げていきたいです。
私は、滋賀県ビオトープ研究会の一員としても活動しており、そのような自然に関わるNPO等も集える場にしていきたいです。

【取材者からひとこと】
オープン当初からは想像もできないほど、植樹が広がり、木々が育ってきた地球市民の森。13年間で育った森が、次の10年20年でどのようになっていくかを考え、また多様なニーズを受けながら森づくり・公園づくりを進めておられる江見公園長でした。植樹は終わりましたが、本当の森づくりの本番はこれからという感じです。環境学習の場としても、主催や受入れを広げていきたいと意気込んでおられます。
ぜひ、地球市民の森へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
(環境学習推進員 池田勝)