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学習プログラム 取材記録 取材日:2019/11/08
プログラム名 479.お魚里帰り大作戦
プログラム登録者 A0702.独立行政法人 水資源機構 琵琶湖開発総合管理所
目的 新浜ビオトープで生まれ育ったフナ・コイの稚魚を琵琶湖に放流を通して、琵琶湖の生き物や環境とその大切さを学ぶ
 観察会当日は晴れ渡り、10月末にもかかわらず強い日差しを浴びました。新浜ビオトープはイオンスタイル草津から湖岸道路を挟んで湖岸側にあり、3ヶ所の池(上池・中池・下池)が造成されています。今回のイベント会場は、そのうちの一番湖岸道路に近い上池でした。参加者は、中学2年生以下の子どもとその保護者20名と少な目です。「小さなお子さんたちもビオトープ池に入って魚捕りをしますので、安全確保に十分配慮した定員です。」と説明を受けました。
 親子の参加者と水資源機構職員が胴長を着用後、魚捕り用タモ網を手にしてビオトープ池に入りました。水が濁っていたのと池の水量が多かったので、初めはなかなか生きものを捕まえられませんでした。
 そこで職員が排水バルブを開けると、水位が徐々に下がっていきました。すると生きものを捕まえて持ってくる子供が増えました。最初の頃はオタマジャクシなど動きのさほど素早くない生きものが多かったのですが、そのうちにギンブナの稚魚になり、30cmクラスのギンブナや50cm位のコイが少し持ち込まれるようになりました。採集された生きものは、集合場所にある大きなタライ3個に分けて集められました。しばらくして水の量が深いところで大人のひざ位まで下がると、池には細長い水溜まりができました。それではと、参加者が魚を追い立てる係と壁を作って逃げてきた魚を捕まえる係に分かれて作業分担を行い、大物が捕まるようになりました。結果、大きなコイ3匹と大きなギンブナ5匹を捕獲できました。
 今回の観察会講師としては、琵琶湖博物館の中井学芸員と琵琶湖博物館はしかけ「うおの会」の中尾氏が招かれていました。中井学芸員は採集生物の分類を担当し、中尾氏が魚とりの方法を指導しました。
 魚とりの時間が終ったので全員集合場所に集まり、捕まえた生き物の説明を聞きました。中尾氏は水槽に入った実物と拡大した写真パネルを使いながら、ギンブナとブルーギルの稚魚の違いやコイなどの説明を行いました。ヤゴなどの水生昆虫の説明もありました。今回採集した生きものの中にはブラックバスの成魚と稚魚はいませんでした。一番多かったのはギンブナの稚魚でしたが、昨年に比べるとかなり少ないとのことです。その他の外来生物としては、ザリガニ、ウシガエルのオタマジャクシ、下池で捕獲された大きなカムルチーなどがいました。
 中尾氏の説明に引き続いて、中井学芸員が外来生物についてお話しを行いました。ブラックバスなどの外来生物が困るのは、在来種や固有種を食べて数が増えることにより、フナやモロコなどの漁業資源がへること、琵琶湖のいろんな小魚が食べられて減少(絶滅)してしまうことが問題で、決して単純に外来種だから問題なのではありませんと説明していた。
 最後は今回の観察会のメインである稚魚を琵琶湖に戻す「お魚里帰り」を子供たちが行いました。参加者全員が、新浜ビオトープから琵琶湖岸に続く水路の出口付近に移動しました。小分けされたギンブナの稚魚が入ったバケツが子供たちに手渡され、水路に稚魚の放流を行いました。

環境学習推進員  山本藤樹