-
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
-
背景色
- 白
- 青
- 黄
- 黒
-
【受け継がれてきた豊かな自然がここに。びわ湖の水をはぐくむ「山門水源の森」】
びわ湖の水をはぐくむ「山門水源の森」。10月7日(水)長浜市西浅井町にある湿原コースを、「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」の事務局長である冨岡さんに案内していただきながら歩きました。
森と湿原、そこに息づく生きものたち、そして保全をされている案内人の地域への誇りをお伝えいたします。
■森への想い
案内してくださった冨岡さんは、もともと木材関係の仕事に携わる中で森の魅力に引き込まれ、会の活動に参加するようになったといいます。新しい発見や疑問を抱きながら自然に向き合ううちに学芸員資格を取得するほど熱心に活動しておられます。自然への深い敬意と情熱が、歩きながらの語り口から伝わってきました。
■「中央分水嶺」って何?
みなさんは「中央分水嶺」ってご存知ですか? 雨が日本海に行くか琵琶湖(→淀川・太平洋)に行くかを分ける“水の分かれ道”のことです。
冨岡さんは、湿原から北の方向に見える山の稜線を指さし、「あのあたりが日本海側と琵琶湖側(淀川水系・太平洋側)の水系を分かつ中央分水嶺です」と教えてくださいました。
「山門水源の水は琵琶湖へ注ぎます。この水は最終的に淀川を経て多くの人々の暮らしを支え、約1,400万人余りの生活につながる大切な水源の一つとなっています」とも。この地域を誇らしく思っておられることがひしひしと伝わりました。
■植物と生き物の出会い
山門湿原は約4万年前の断層活動で生まれたとされています。
湿原はオオミズゴケが堆積してできた泥炭層からなり、強い酸性、貧栄養の状態を維持している。湿原は植生などの違いから南部、中央、北部の分けられています。秋の季節はヌマガヤなどでおおわれていますが、春には氷期の遺存種であるミツガシワが可憐な花を咲かせ、見事な景観が広がるそうです。
散策ではササユリ、キタヤマオウレンなどの貴重な植物や、モリアオガエルにも出会うことができました。
■地域とともに続けられている保全活動
「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」は地元住民や企業と連携し、防獣ネットの設置、植物保護、定期調査、コース整備、ガイド実施など多岐にわたる活動を行っています。
会の活動は「自然を守り次世代に伝える」だけでなく、地域のつながりを育む役割も果たしています。
興味がある方や参加を考えている方は、まずは見学や体験散策に参加されてみてはいかがでしょうか。
●「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会HP」https://www.yamakado.net/home/kai/