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【取材記録】遠い昔、ゾウがいた町にある 多賀町立博物館

【遠い昔、ゾウがいた町、多賀町】去る4月16日(木)、「あけぼのパーク多賀」にある多賀町立博物館を訪れました。
多賀町では1993年2月、工事現場で偶然ゾウの骨の化石が発見されました。当時、同一の個体の骨がまとまって発掘されたことは大きな話題となり、この発見がきっかけで多賀町立博物館が開館しました。

博物館の最大の魅力は、全身の約7割の骨の化石が良好な状態で発掘された「アケボノゾウ化石多賀標本(185点)」です。発掘経緯は映像や物語で紹介され、約180万年前にはアケボノゾウが、3~4万年前にはナウマンゾウがこの地に生息していた事実を実感できます。

発見から約4年で完成した「アケボノゾウの復元全身骨格標本」は、「あけぼのパーク多賀」のシンボル的存在になっています。

ゾウの化石知識を深めた後、展示は遠い昔の多賀の地へと誘います。「周辺の生き物、地質、当時の人間は?」といった知的好奇心は、化石、地質、川、歴史各ゾーンのヒントで満たされます。岩石や鉱物に触れる体験、化石の顕微鏡観察、スタディノートも用意され、石好きの方にとっても魅力的な展示があります。

現在の生き物、植物、地質、文化まで、多賀町の広大な自然の営みを多角的に学ぶことができる展示構成です。博物館の入り口には、アケボノゾウ復元全身骨格標本があり、町内の小学6年生が作成した「アケボノゾウのキャラクター“飛び出しゾウや”を商品化するアイデア新聞」も掲示されていました。地域の子どもたちのゾウに抱く親しみが溢れる、心温まる展示でした。

この日は、学芸員さんと植物標本の整理をされていたボランティアの方々や、「地域の方々による化石展示」をされていた方など、さまざまな分野で活動されている地域の方々に出会う機会がありました。

多賀町立博物館は、多賀町とその周辺の自然と文化をテーマとする総合博物館です。展示だけでなく、研究や資料保存、地域コミュニティづくりにも注力され、学芸員やボランティア、地域住民など多様な人々が活動に参加しています。学校や市民団体との連携により地域情報のハブとなり、来館者はここで得た知見を基に、多賀町の魅力をフィールドでさらに深く体験できるでしょう。

多賀町立博物館では、「企画展」や「多賀の花の観察会」、「夏休み自由研究応援講座」「ミュージアムサポーター養成講座」など、さまざまなイベントが開催されています。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
https://www.town.taga.lg.jp/akebonopark/tagachoritsuhakubutsukan/134.html

 

アケボノゾウの復元全身骨格標本。
出張することも
全身の7割の骨が産出
昆虫の標本 多賀町の化石
岩石、鉱物
直接さわれる。重さや手触りを感じよう
調べ学習に便利なスタディノート

「あけぼのパーク多賀」入り口には
“飛び出しゾウや”がいっぱい

“飛び出しゾウや”を商品化するアイデア新聞